• テキストサイズ

夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第22章 未定


「伏黒クンたちは?」

「病み上がりだ。反転術式を掛けたとはいえ、すぐに戦闘復帰するのは身体への負担が大きいし、特級呪霊との戦いで消耗している。詞織も同じだ」

 言外に、行くのはお前一人だと言われ、垂水はがっくりと肩を落とした。そして、すぐに詞織へ駆け寄り、手を握ってくる。

「何かあったら、今度は伏黒クンより早く駆けつけるから!」

「わたしのことは諦めたんだと思ってたんだけど」

「伏黒クンよりいい男ってアピールして振り向いてもらおうと思って」

 いや、そう思うことは天地がひっくり返るくらいありえないのだが。

「早く行けよ」

 詞織を抱き寄せて引き剥がし、伏黒が垂水を威嚇する。
 それをものともせず、垂水は大きく手を振って医務室を去って行った。

「ふふっ。面白いな、お前たち」

「面白がらないでもらえます? 不愉快極まりないんで」

 苦虫を噛み潰したような表情で家入に返す伏黒は、それに反して優しい手つきで、詞織の頭を撫で回していた。

* * *

/ 381ページ  
※結果は非表示に設定されています
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp