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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第19章 それぞれの想いが奏でるカノン【京都姉妹校交流会―団体戦―】


「そもそも、一対一の戦いなんて決まりはない。不意打ちも騙し討ちも立派な戦法だし、仲間が窮地に立たされたら助けるのは当然でしょ」

「それは……そうですけど…………すみません……」

 自分に非があったことを認めて謝罪すると、歌姫は咎めることなく「気にしないで」と微笑んでくれた。

 五条との絡みでは怒鳴ってばかりで怖いかと思っていたが、そうでもないようだ。

「あの、先生……釘崎さんは……」

 思いっきり頭に銃弾を食らっていたように見えたが。

 そのことを踏まえて尋ねると、五条は神妙な顔つきで顎に手を当てる。

「もちろん、命に別条はないだろうけど、戦闘続行は不可能だから棄権(リタイア)だね。上級生、しかも格上の相手によく健闘したよ」

「…………」

 そうですね、と言いたかったが、それを素直に口にすることはできなかった。

 その後、真希と真依が遭遇し、禪院家の双子の姉妹による因縁対決が勃発。

 その勝負は真希の勝利で幕を閉じ、真依は棄権(リタイア)となるのだった。
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