第58章 アジタートに昇華する【渋谷事変】
東堂との分断は済んだ。このまま押し切る。
真人は足元の改造人間に触れ、無数の棘の触手へ形を変え、波のように虎杖へ向かった。虎杖は素早い動きで躱しながら距離を詰め、両足を揃えて跳び蹴りを食らわせてくる。
真人は両手で受け止め、足を掴んで振り回した。
派手な音を立てて投げ飛ばされた虎杖を追い詰めようとして、ピタリと足を止めて舌打ちする
「どうやら、とことん俺を仲間外れにしたいらしいな」
東堂が虎杖のところへ戻ってきた。【幾魂異性体】二体では仕留めきれなかったのか。
東堂に攻撃を当てるのはかなりハードルが高い。かと言って【領域展開】をすれば、自分は宿儺に触れ、殺される。
結界術は複雑だ。順平の学校で すでに一度、領域から除外という手段を晒している。虎杖に同じ手は通じないだろう。
ならば どうするか――それを教えてくれたのは……。
思い出せ! 地下五階での、五条 悟の戦いを‼
――【領域展開 自閉円頓裹】。
一か八か! 0.2秒の【領域展開】‼