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夢幻泡影【呪術廻戦/伏黒 恵オチ】

第6章 アニマートに色づく日常【鉄骨娘/始まり】


「お疲れサマンサー! 悠仁と野薔薇が助けた子どもは、送り届けたよー」

 廃ビルに迷い込んでいた少年のことだ。釘崎が祓った呪霊は、この少年を人質にとるという高い知能を見せたらしい。

「さ! 今度こそ 飯食べに行こうか!」


「ビフテキ!」
「シースー!」


 ステーキを食べたい虎杖と、寿司を食べたい釘崎とで意見が割れる。

「んー、どっちもは行けないなぁ……どうしようか?」

「俺はどっちでも。詞織は?」

「フルーツポンチ」

 第三の選択肢が出てきた。
 だいたい、フルーツポンチを出している店の方が珍しいだろう。

「じゃあ、間をとって、僕のオススメの店に連れて行ってあげる」

 結局、ステーキも寿司もフルーツポンチも出てこなかった。

* * *

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