【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第34章 今、思うこと
──エニエス・ロビー近郊海域
ゴオォォ…
「い……いらしていたとは!!」
海兵が一人の男に気付いた。
「……。」
ゴオォォ…
男は海上で愛用の自転車を止め、炎に包まれるエニエス・ロビーを見ていた。
(こんな結末、誰が予想しただろうなァ…)
「まだ追いますので!!!とてもこのままでは終われない!!!」
潮の流れを掴んで離脱した海賊達を追うと意気込む海兵達だが…
「…もういい。」
男が止めた。
「!!」
「……この艦隊と島を見ればもはや一目瞭然…」
男はふぅと溜息を吐いた。
「──この一件は…我々の完敗だ。」
バスターコールにより集中砲火を浴びた司法の島は数日間燃え続け、生存者0の瓦礫の山と化したのだった──