【ONE PIECE】私の居場所~アナタの隣に居たかった
第2章 自由を求めて
「(バレてる…)いや、ミスティは俺が守るから。強くなろうとしてくれるのは嬉しい!でも、今は俺にミスティを守らせてくれ!」
サボは本心からそう思っている。
…それに、弱いからとかじゃなくて
「…ミスティは俺のお姫様だから俺が守るのは当然だ///」
『サボ…有難う///』
「だから大人になるまでそれで我慢してくれ。大人になったら本物プレゼントするからさっ///」
ミスティの胸元を指しサボは言った。
ミスティは嬉しかった。涙が出る程嬉しいかった。
(私はサボと出会ってから涙脆くなったみたい…)
ガバッ
『うん…待ってる。ずっと待ってる!!』
言いながらサボに抱きつくミスティ。
「///おい!ミスティ…危ないだろ!船の上なんだから!」
『えへへ♪』
(俺、今日で一生分のキザなセリフを使い切った気がする)
『サボ!だーい好き!!』
「 ///…俺もだよ、ミスティ」
自由を求めてまだ知らない世界への1歩を踏み出した特別な今日この日が、2人にとって別の意味で特別になろうとしていたことを今の2人はまだ知らない。
──この日が無ければ私はまだ貴方の隣に居れたのかな?
──サボ