シロイ、ヒカリ / Hunter×HUNTER カイト夢/
第1章 甘い、キス
急に熱くなった顔を見られないように、パソコンから立ち上がって珈琲を入れに行く。
真面目な顔で冗談…じゃないのか、真面目なこと言うんだから。
あ、それならいいのか。
…っていやいや、違うから!
この場合怒るのはそこじゃなくって…
「…嫌なのか?」
「ひゃっ……!」
後ろからカイトが腰に手を回してきた。
後ろ向きのまま、ぐいっと腕の中に閉じ込められる。
耳元で、低く優しい声がする。
「耳が赤い」
「…っ…だれの、せいだと」
「繰り返すが…俺は本気だ」
耳たぶにカイトの唇があたって、全身をゾクゾク震わせる。
思わず出てしまいそうになる声をぎゅっとカイトの腕を抱きしめることで堪えた。
「……いますぐは、ダメ」
「そうだな。今、ケイを子どもに捕られるのはかなわん」
囁くと、ぐるっと私の体を回して向き合わせる。
「…俺にはまだ足りないからな。
ケイとの時間も、
ケイを抱くことも」
「なっ……ん!」
いきなり唇が重ねられる。
反動でカイトの帽子が、ポスッと音を立てて床に落ちた。
サラサラと音を立てて揺れる、
白くて長い髪。
押しつけられた唇が熱い…
そっと目を開けると、静かに閉じられた瞳が見える。
キレイ…