シロイ、ヒカリ / Hunter×HUNTER カイト夢/
第5章 もっと、もっと *カイトサイド
…初めてだな…。
目を閉じたまま、唇に小さくて柔らかい感触を感じながら思う。
ケイから、キスしてと言われるのも。
キスされるのも。
薄眼を開けると、閉じた長い睫毛が見えた。
ただ静かに重ねられた唇。
時折小さく息を吸って、また重なる。
…その繰り返しが、逆に胸の熱を煽る。
角度を変えて触れる感触は、まるで焦らされてるようだ。
手を上げて、そっとケイの髪をかきあげる。
そのまま後頭部を押さえると、今度は自分から深く口づけた。
「…ん!」
ケイの驚いたような声に構わず、甘い唇を強く吸う。
苦しそうにケイが口を開くと、自分の舌を滑り込ませた。
ケイの舌に絡ませ、誘うように動かし味わう。
「んっ……は…ぁ…」
戸惑っていたケイの舌も、やがて応えるように絡ませてきた。
唇と唇の間で水音が響きだし、その音が自分の理性を溶かしてゆく。
キスを続けながら、もう片方の手でケイのシャツのボタンを外した。