Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第45章 月の女神と太陽神
眩しい…
結局朝日が昇るまでここで寝てたのか…
いや、今は何時だ?
一体何時間眠っていたんだ?
急いでいたはずなのに、
どうにも心が体に追いつけなかった。
それにもう…
ルーナがあれを飲んでしまった時点で
なにをどうやっても遅すぎる。
後戻りはできない。
自分を覗き込んでいるウルフの頬をひと撫ですると、
またゆっくりと瞼を閉じた。
ラベンダーの香りは心地よいが、
差し込めてくる光のせいでせっかくの暗闇を邪魔される。
眩しいのは、光は、
本来嫌いじゃなかったはずだ。
地下の頃からずっと暗闇にいたのは確かで
地上へ出ても、
奇怪な巨人の死骸の上にいても、
ベッドの上にいても、
どこにいても同じだと思っていた。
それがいつしか光が差し込め、
闇が闇じゃなくなった。
1番最初の光は・・・
紛れもなくお前だったはずだ。
どこにいて、何をしていても、
いつしか自分は照らされていた。
そう…思いこんでいただけ
だったのか…?
初めて壁の外で上を見上げた時、
あまりの眩しさに目を細め、
悪くない…
本心でそう呟いた。
それがいつのまにか…
どこにいても
光を直視できなくなっている。