Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第7章 第32回壁外調査
2人の言葉を背に、大雨の中霧でほとんど何も見えない視界の中、感覚だけを頼りに走った。
陣形が崩壊してなきゃ次列二を目印に左前方に進めば中央にぶち当たるはずだ。
そこに金髪野郎はいるはず...俺が行くまで死ぬなよ。
リヴァイは、地下街で自分を見下ろすエルヴィンの顔を思い浮かべ手網を強く握りしめた。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「イザベル!!ファーラン!!よかった!!!!」
ルーナは無事に怪我ひとつなさそうな2人をみつけ、心底ホッとした顔をしながら合流した。
「おいリヴァイはどうした?」
「アイツが音響弾に気づいてないなんて...まさか死んだのか?」
フラゴンとサイラムが口々に言った。
「はぐれちまっただけだ!兄貴は戻ってくる!!絶対に!!」
イザベルは真剣な眼差しで叫んだ。
ルーナはリヴァイがいないことの真意を探っていた。
まさか...エルヴィンの元へ...
サッと顔が青ざめ、全身に鳥肌がたつのがわかった。
どうする?リヴァイを追うにしてもエルヴィンを見つけるにしても、この暗闇と霧の中じゃほとんど不可能だ。
それにここにいる班を置き去りにすることはできない。
クッ
強く手綱を握り歯を食いしばった。
エルヴィン、あなたを信じてる。