Lunatic Fortuna…進撃の巨人リヴァイ溺愛
第61章 心臓を捧げよ
アズマビトの飛行艇を確保するため、囚われていたキヨミ一派の救助。
それは、自分たちの手で
フロック含むイェーガー派を何人も弔うこととなってしまった。
味方だった、同志だったはずの、皆を。
巨人となったライナーやアニ、ピークを含め、
その場は乱戦と化した。
ルーナはそれだけはできなかった。
今だって、味方なのだから。
同志なのだから。
そして、誰もルーナに攻撃をしてくる者もいなかった。
その理由は周知の通りだ。
そして負傷者を治すという役目もあるルーナは、ただ離れた位置で、戦えないリヴァイとイェレナの護衛をしていた。
船に乗り込み、負傷して戻ってきた皆を手当する。
その時、イェーガー派が追おうと寄越した機関車の中で、
テオ・マガト、キース・シャーディスは己の心臓を捧げた。