第2章 悲鳴嶼×夢主
父:「子供たちに手出しは…うっ!」
鬼が達の家に襲いに入ってきた。
母:「あなた!たちだけでも逃げなさい!はや…ひっ、うぁぁぁ!」
:「はっ…ひっ、ひっ、来ないでっ…」
は弟を庇いながら後退りした。
縁透:「ね、姉ちゃん…」
が、抵抗も虚しく弟が鬼に取られてしまった。
鬼:「稀血とも違う匂いがするなぁ。これは、もしかしたら鬼にさせてもらえるかもしれないぞ、感謝しろ。」
ガブッ
縁透:「あぁぁぁぁぁ!」
:「縁透ぉぉぉぉぉ!」
悲:「岩の呼吸、壱ノ型 蛇紋岩・双極」
ゴトッ
鬼の首は落ちたが、縁透はもうぐったりしていた。
:「そんな…」
悲:「…俺がもう少し早く来ていれば…すまない…」
:「はぁっ、はぁっ…」
グラッ
悲:「!?」
状況を把握しきれず失神してしまったを悲鳴嶼は受け止めた。
悲:「…可哀想だ…」
悲鳴嶼はそう言って自分の屋敷へと連れ帰った。その時悲鳴嶼はまだ柱になったばかりだったため、縁透が鬼に変わっていることには気づかなかった…
それから7年の月日が経った。
:「岩の呼吸 壱ノ型 蛇紋岩・双極」
ゴト、ゴト、ゴトッ
:「…弱かったな…」
は悲鳴嶼の継子となり、岩の呼吸を使えるようになっていた。
また、は悲鳴嶼が屋敷に連れ帰ってから目を覚ますと、感情が無いかのように無表情になってしまったのだった。
ある日、悲鳴嶼とご飯を食べていた時のことだった。