第2章 高専さん、こんにちは。
『…あの場から遠ざけてもらった事には感謝しますよ。
でも、これ端からは子供を誘拐している人にしか見えませんよ…
五条さん』
五条「いやぁ、急いでたからね。」
『何故急ぐ必要があるのか。
貴様…貴方のせいでマフラーも手袋も置いてきてるんですが』
チッと心の中で舌打ちをしそうになった。
僕が"あれ"のせいで傷つけた事があるから抑えてたのに…!
五条「(ヤバイねこれは。僕が見た中では一番機嫌が悪い)
えっと質問するよー。
今何歳だっけ?」
『14。明後日15だからあんな話になってたんだよ』
五条「質問2ー。
高専来ない?」
『…貴方教師なんてやってました?』
こんな見た目の奴が教師…?モテ狙ってんのか…と一人で納得する。
五条「普通の高校じゃないからね?
東京都立呪術専門高等学校。
ここまで言えば分かるでしょ?」
『あぁ…毎年人手不足の呪術師になってほしいけど有望な人物居ないから…的な事考えてるんでしょ、どうせ』
五条「そうそう。で、入るの?」
『まぁ、イエスと言ってもノーと言っても貴方は連れていくでしょう?
…2年に真希さん居ます?禪院真希さん』
五条「居るけどそれがどうしたの?」
『定期的に呪具を見てもらったり交換してもらったりしてるんです』
そう。零は主に戦闘では呪言や呪具を使用する。その呪具の殆どは元真希の物なのだ。
所詮"おさがり"と言う物だ。
五条「へー。そうなんだ。
よし、じゃさっさと高専行こっ」
となり、冒頭の
夜蛾「何故ここに来た」
になったのだ。