第10章 新たな一年
釘崎「あ~~タルっ。なんで東京来てまで呪いの相手なんか……」
虎杖「?呪い祓いに来たんだろ」
釘崎「時短時短。二手に分かれましょ。私は上から1Fずつ調べるから、アンタは下から。さっさと終わらせてザギンでシースーよ」
虎杖「ちょっと待てよ…もうちょい真面目にいこーぜ。知らんのかよ、呪いって危ねーんだよ」
釘崎「最近までパンピーだった奴に言われたくないわよ!!さっさと行け!!」
虎杖「今日ずっとオマエの情緒が分かんねーんだけど!!」
釘崎「ハァ…だからモテないのよ」
虎杖「なんで俺がモテねーの知ってんの?!」
[れ…しぃとごりよ…う]
虎杖「これ拳銃だよな…俺の好きなタイミングで撃てばダメージ結構入るだろ…例えばッ」
ドカッ!
まずは殴る。
ボカッ!
蹴る。
殴る蹴る殴る蹴る殴る蹴る…
そして撃つ!!!!
タァン!!
虎杖「ふぅ…結構動けんね、俺」
五条「悠仁はさ、イカれてんだよね。異形とはいえ生き物の形をした呪いを 自分を殺そうとしてくる呪いを 一切の躊躇なく殺りに行く。
恵みたいに昔から呪いに触れてきたわけじゃない。
零みたいに元から体に宿ってたわけじゃない。普通の高校生活を送っていた男の子がだ。
才能があってもこの嫌悪と恐怖に打ち勝てず挫折した呪術師を恵も零も見たことあるでしょ。今日は彼女のイカレっぷりを確かめたいのさ」
『見た目からして芻霊呪法とか使いそう』
伏黒「見た目からしてってなんだ、見た目からしてって」
『うーん…気に入らない人が居たらこう…藁人形と五寸釘と金槌持ち出して森に行ってその相手を呪っちゃうタイプ?』
五条「その表現は怖い」
『他にピッタリな表現ないよ…
あ、自己主張が強い?』
伏黒「それじゃあ五条先生も無下限呪術じゃなくて芻霊呪法の使い手になるだろ…」
五条「え?!酷くない?!」
『いや、五条先生はナルシシストだよ』
五条「ウウッ…酷いよ零…」