第6章 特級呪物ー2ー
杉沢病院__
虎杖じいちゃん「悠仁……最期に言っておくことがある。 オマエの両親のことだが..」
虎杖「いいよ興味ねーから」
虎杖じいちゃん「オマエの!両親の!ことだが!」
虎杖「だから興味ねーって。爺ちゃんさあ、死ぬ前にカッコつけようとすんのやめてくんない?」
虎杖じいちゃん「オ…オマエ
男はカッコつけて死にてえんだよ!空気読め!!クソ孫が!
花とかもいちいち買ってんじゃねえ。貯金しろ」
虎杖「爺ちゃんにじゃねえよ。看護婦さんに買ってんだ」
虎杖じいちゃん「尚更だ馬鹿。
つーか部活はどうしたよ。こんな消毒くせえところでサボッてんじゃねー」
虎杖「部活は5時前に終わんの!」
「俺だって暇じゃなきゃいちいち見舞いなんてこねーよ」
「ケッ、ゆとりかよ」
虎杖じいちゃん「…悠仁」
虎杖「んー?」
虎杖じいちゃん「オマエは強いから人を助けろ。手の届く範囲でいい、救える奴は救っとけ。
迷っても感謝されなくてもとにかく助けてやれ。
オマエは大勢に囲まれて死ね。俺みたいにはなるなよ」
虎杖「じいちゃん?」
「はい、どうされました?
……虎杖さん?」
虎杖「爺ちゃん死にました」
「うん、必要な書類はこれで全部」
虎杖「ウッス。お世話になりました」
「本当に大丈夫?」
虎杖「そーっスね。こういうの初めてなんでまだ実感わかないかな……
でもいつまでもメソメソしてると爺ちゃんにキレられるし、後は笑ってこんがり焼きます」
「言い方…!」
『「虎杖悠仁だな」』
『呪術高専の宵宮と』
伏黒「伏黒だ。悪いがあまり時間がない」
『アンタが持ってる呪物は危険。回収するのが僕らの任務。さっさと出せよ、僕帰りたい。甘い物が食べたい』
虎杖「じゅぶつ…?」
伏黒「これ持ってるだろ」
虎杖「んー?
あーはいはい拾ったわ」