• テキストサイズ

死にたい鬼の想い

第11章 機能回復訓練?


『はぁ?知らん。』

桜雪は真顔で答えた。

『さてはアンタ!!どっちかと付き合ってんのねっ!!』

ヒステリックにまた叫ぶ鬼。

『いやいやっ!!こんな口が悪くて女に見えないような人は無理っ!!うぐっ!!』

無言で実弥は玄弥に頭突きをして、桜雪は玄弥の股間を蹴った。

鬼はその光景にポカーンとしている。

『桜雪さんっ!!兄ちゃんっ!!俺、死ぬってっ!!いたっ!!マジで死ぬっ!!』

無言で玄弥を蹴り続ける桜雪と実弥。

『あ、あの…私…見えてます?』

恐る恐る声をかける鬼。

『『はぁっ?』』

睨みをきかせながら鬼を見る実弥と桜雪。

『ひっ…』

鬼は声を上げる。

実弥と桜雪はまた玄弥を蹴ろうとしたが、

『待って!!俺より鬼っ!!』

玄弥は思わず声をあげる。

『ひぃっ!!』

実弥と桜雪に睨まれ声をあげる鬼。

その横で安心したように肩を撫で下ろす玄弥を見て鬼は少しイラッとしている。



『壱ノ型 塵旋風・削ぎ…』

実弥がイラつきながら鬼の頸を斬った。


『で?玄弥…お前…誰にそんな口きいてんだァ?』

実弥は地面に倒れている玄弥にヤンキーかの如く睨みをきかせつつ言った。

『えっ…はい…ごめんなさい…』

サッと起き上がって正座をして謝る玄弥。

それを見てしまった隠達は恐れおののき…実弥の前で桜雪を貶してはいけないと心に誓った。

/ 224ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp