第7章 鬼の少女
『こんにちは…君が不死川玄弥?』
『そうですけど…アナタは?』
悲鳴嶼行冥の屋敷にいた玄弥に桜雪は声をかけた。
『桜雪…宇髄から聞いた…辛かろう…』
『アイツ…喋ったんかい…』
桜雪は悲鳴嶼の言葉に呆れたように言った。
『僕も聞きました…兄貴と付き合っていたそうですね…俺に何の用ですか?兄貴とは折り合いが悪いんで…取り持つとかは無理ですよ。』
玄弥は悲しそうに言った。
『あたしが気づかないと思った?アンタは鬼を喰っている。』
『っ!?』
桜雪の言葉に玄弥は驚いていた。
『既にその肉体は人じゃない。ねぇ…行冥…玄弥をあたしの継子にしていいかな?』
『玄弥がいいなら私は構わないが…』
『俺は…才能ないですよ?継子にしたところで意味が無いです。』
玄弥は、悔しそうな顔で言った。
『果たしてそうかな?鬼化してるからこそ出来るかもしれないよ?玄弥くん。刀…持ってて。』
桜雪はそう言うと…玄弥に日輪刀を持つように言うと懐から出した小刀で腕を斬った。
『えっ?色が…日輪刀の色が変わったっ!?』
ふわっとしたような感覚がして玄弥の持っていた日輪刀がガラスのような透き通った刀に変わった。
玄弥の言葉に悲鳴嶼も驚いているようだ。
『というわけで…玄弥!!アンタは今日からあたしの継子だよっ!!』
『はいっ!!』
そんなわけで玄弥は嬉しそうに返事をして玄弥は桜雪の継子になった。