第7章 鬼の少女
月日が経ち、桜雪は富岡と一緒に任務に来ていた。
そこら辺にまだいるかもしれないという事で富岡は辺りを見にいった。
『ありゃ〜…鬼化してるわ…』
小屋のような小さな家の前に倒れている少女を見ながら桜雪が言った。
『人を守り抜く襲わない鬼になれますように…』
桜雪はそうつぶやくように言うと小刀を懐から出して、自らの腕を斬ると血をその少女の傷口にかけた。
実は桜雪の血鬼術は浄化と暗示、催眠。
鬼に対しては何も望まなければ、母親が稀血だったが故に桜雪にも遺伝して、酩酊させるのが基本だが、その意志によって暗示をかける事さえも出来る。
『あ〜あ…バレたら怒られる…お前とは終いだァっ!
!とか言われるんだろうなぁ〜…』
桜雪は1人でそう呟くと富岡を追ってその場を去った。
『あれ?道に迷った…?あ、義勇…あの子…そっか…そういう事ね。』
桜雪は富岡と少年と鬼の少女の所に向かった。
『義勇…そこまで。ねぇ…君の名前は?あたしは…天晶 桜雪。鬼殺隊っていう鬼を倒す為の組織に所属してる。』
桜雪は少年の目線に合わせてから言った。
『俺は…竈門炭治郎です…鬼になってしまった妹は禰豆子っていいます…どうしたらっ!!妹を人に戻せますかっ!!』
炭治郎は桜雪に叫ぶように懇願するかのように言った。