第6章 最後のお茶会
桜雪は何故か…カナエ、しのぶ、実弥とお茶を飲んでいる。
蝶屋敷にカナエに呼ばれて今に至る。
しかし、桜雪は何も楽しくない。
ずっとイライラして落ち着かない。
しかし、様子はすごく冷静。
『桜雪…?お前…なにイライラしてんだァ?』
その様子に実弥が気がついた。
『別に何もねぇし。』
『何もねェのにイライラするわけねェだろっ!!』
桜雪の言葉にイラついてしまった実弥はいつものように言い返す。
『まぁまぁ…不死川くん…落ち着いて。』
とカナエが止める。
『まさか……さっきからずっと不死川さんと姉さんが喋ってるから嫉妬したとか?』
しのぶの言葉に非番の為に髪を結っていない桜雪は下を向いたことによって髪の毛で顔は見えなかったが図星をつかれてみみが真っ赤になり…
『嫉妬なんて…してねぇし……ごめん…帰る…招いてくれてありがとう…』
と何故か涙声で言ってその場から去ってしまった。
『チッ…悪ぃ…俺も帰るわ…』
実弥はそう言って立ち上がった。
『ごめんなさいね…桜雪に悪いことしちゃったわ…そうよね…大好きな殿方を取られちゃったって思うわよね…不死川くん…桜雪を怒らないであげて…あとね…桜雪は強く居ようとしていつも自分自身を隠してるの…辛くても悲しくても苦しくても…その事を人に言わないの。だから、ちゃんと聞いてあげて?』
『あァ…分かった…』
カナエの言葉にそう答えると実弥は桜雪を追った。