第28章 出産準備と戦闘準備
実弥が現れた。
『そんなに相手が気になるかァ?』
東北地方の酒柱たちに向かってニヤッと微笑んで言った。
『えっと…お初にお目にかかれて光栄です…不躾ですいません…どなたでしょう?』
今まで話していなかった秋田県の酒柱が言った。
『俺は鬼殺隊本部の風柱…不死川実弥だァ…そして…この腹の中のガキの父親だァ…』
『『『えっ!?』』』
桜雪含めての酒柱たちが実弥の発言に驚きの声をあげた。
『え?ちょっ…実弥っ!?言っていいのっ!?』
『あァ?別に構わねェだろ?できた理由が不可抗力なんだからよォ…』
『いや、そうだけど…』
『別に気にする必要ねェだろうがァ…年の差なんて関係ねェ…』
『そういうもんなのかなぁ……』
『そういうもんだァ…』
そう言って気にせず桜雪の顎を掴んでチュッとする実弥。
2人のやり取りを見てポカーンとしている各地の酒柱たち。
『仲が宜しいのですね…』
なんて言うのが精一杯なようだ。
『『御館様の御成です。』』
そのタイミングで産屋敷輝利哉が来て柱合会議が始まった。
『皆…集まってくれてありがとう。各地の柱達には遠路はるばる来てくれた事に感謝する。』
『御館様も御創建で何よりです。益々のご多幸をお祈りいたしております。』
『ありがとう…桜雪。桜雪も体を大切にね。』
『はい。ありがとうございます。』
そんなやり取りをしてこれからの事について話し合った。