第26章 破局?
『…ごめん…そうだよね…あたしも不安で不安で…あたしは親っていうのがどういうのか分からない…反抗期もない方だし…その時…どうしていいか分からない…頼れる親もいない…すごく不安でたまらない…それでも…産みたいの…必ず帰って来て…』
『あァ…桜雪…ごめんなァ…不安にさせちまったな…』
『いいの…突然、出ていってごめんなさい…んっ…』
桜雪がそう言うと実弥は桜雪にキスをした。
『桜雪…無惨を倒したら…結婚するぞ。』
『しようじゃなくて確定?』
『いやか?』
『嫌じゃないよ…嬉しい…結婚指輪を嵌められるように怪我しないでね?』
『あァ…分かってる。愛してる…桜雪…』
『あたしも愛してるよ…』
2人は次のチャイムが鳴るまでキスを繰り返していた。
『鳴っちゃった…』
『そうだなァ…体調は大丈夫なのかァ?』
『大丈夫だよ。でも、すごく眠い…』
『今は眠いか?』
『うん…』
『だったら…そこのソファで寝とけェ。』
『いやいや…授業受けないと…単位が…』
『単位より子供の方が大事だろうがっ!!』
『う…はい…』
桜雪は実弥の言葉に従ってソファで寝ることにした。
『ちなみになんでソファベットなんてあるの?』
『仮眠が取りやすいと思って置いただけだァ…』
『そういう事…』
『ほら、傍にいてやるから寝とけェ…』
『うん…』
桜雪は実弥と一緒にソファベットに寝転び目を閉じた。