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死にたい鬼の想い

第23章 現代でだと?



完全に泥酔の桜雪は……

『完全に目が据わってんなァ…』

呆れた様子で実弥が額に手を当てて落胆している。

『気づいたらこんな状態で……』

困った様子でカナエが言った。
桜雪の横には30本程の日本酒の一升瓶が転がっている。
ホントにいつ飲んだのやら……

『っー!?』

桜雪は実弥をその場で押し倒す。

『ねぇ…実弥…好きだよ…誰よりも愛してる…絶対に離さない…』

『分かったから落ち着けェっ!!』

『え〜?落ち着いてるよ?実弥ってホントにイケメンだよね〜…その顔も何もかも…大好きだよ。』

『あァ…そうかィ…そりゃァ…よかったな。』

実弥はそう言って桜雪を優しく退かすと自分も起き上がった。

『桜雪ちゃんの泥酔って初めてみたかも…なんか凄く大胆♡』

甘露寺が顔をほんのり染めてキュンキュンしている。

『桜雪は泥酔するとこうなるから大変なんだァ…こっちの身が持たねェ…』

『ねぇ…彼女を放っておいてどこ見てんの?こっち向いてイケメンな顔みせてよ…』

座った状態の実弥の頬に手を当ててジッと実弥を見つめながら言う桜雪。

ちなみにここにいる数人は呼吸を思い出す為の訓練にいた生徒達なので実弥と桜雪がそういう関係だとは知ってはいるが…
こんな大胆な状況を見て全員が顔を真っ赤にして俯いている。


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