第22章 体育祭!!
なんだかんだで体育祭が始まった。
他の種目は壊滅的だが、剣道だけが決勝戦まで上り詰めた。
『うん。いや、なんで?』
『仕方ねェだろ…風邪で出るはずのやつが休んじまったんだよォ…』
実弥の受け持つクラスの出場するはずの生徒が風邪で休んだらしい。
そして、桜雪に勝てるのは実弥くらいだろうと出ることになってしまったらしい。
この学校の生徒達は鬼殺隊関係者。
全校生徒が普段の授業の中に組み込まれる稽古をこなしているのだ。
桜雪は打ち込み稽古だけは学年トップ。
そんな桜雪と打ち込み稽古を担当する実弥が対決すると言うことで生徒達はざわついていた。
竹刀がぶつかる音が響く。
『やるじゃねェか…』
『一応…学年トップですから!』
2人はそんな会話をしながら竹刀を交える。
『っ!!』
一瞬の隙をついて桜雪が1本とった。
実弥も1本とって…
『桜雪…』
『っ!!』
桜雪だけに聞こえる声で優しくて甘い声色で名前を呼んだ実弥。
一瞬、油断してしまった桜雪の隙をついて実弥は1本とった。
実弥のクラスが優勝となった。
『あれは卑怯だ…』
桜雪は顔を真っ赤にしながら呟いていた。