第18章 新・鬼殺隊
『そして、派手に努力したというわけですか。』
『そういうことだ。まぁ、不死川に比べたら音楽教師してるくらいだからすんなり出来たけどな!』
宇髄は実弥に向かって得意げに言った。
ちなみに、今の宇髄はあの目の周りの化粧はしていない。現代であんなのしていたら変な人でしかないから辞めろと3人の嫁に言われたそうだ。
『うるせェ…あの時はマジで死ぬかと思ったわ…』
実弥は思い出して青ざめていた。
『そんなに大変だったんだ…』
桜雪は苦笑いしながら言った。
『さて、もう帰る時間だ。桜雪…帰るぞ〜』
『はーい!』
桜雪は宇髄にそう言われて立ち上がった。
『桜雪…』
『ンンンっ!?』
実弥は桜雪にディープキスをした。
『おいおい…他の奴らが見てる前でかよ…派手だなぁ?』
宇髄はそう言いながら笑っている。
桜雪は顔を真っ赤にして俯いている。
『また、明日…学校でなァ…』
なんて言って実弥は満足そうにしている。
ここにいるのは記憶がある隊士ではあるが、桜雪と実弥がそういう関係だったことを知らない者もいる。
だからこその当てつけなのだろう。
宇髄は赤面する桜雪を連行していった。