第15章 無限列車
『桜雪〜〜!!!やだぁ〜!!嘘だぁ〜!!』
宇髄家では須磨がギャン泣きしていた。
『須磨…いい加減…泣き止みなさいよぉ…』
『そう言う…まきをさん…だってぇ…』
『お前ら…全員…とりあえず…泣き止んでくれ…俺だって泣きたいんだ…』
帰ってきた宇髄までもが泣いていて…
宇髄家も悲しみに包まれていた。
その頃…玄弥は…
『兄ちゃん…俺…どうしたら…』
『玄弥…酒の呼吸は風、水の呼吸が混ざったような呼吸だそうだ。桜雪はもう居ねェ……桜雪の継子にはまだまだ教えなきゃなんねェことが沢山ある。桜雪の継子を俺が引き継いで継子にしようと思う。お前はどう思う?』
『兄ちゃん…良いと思うよっ!!よろしくお願いいたします!!』
『おう。任せとけェっ!!』
実弥は桜雪を失っても前に進もうと決意した。
自分にはやる事があるのだから。
桜雪が果たせなかった鬼舞辻無惨を倒す事を自分は引き受けないといけないのだから…
実弥はこの日から玄弥に色んな事を叩き込んだ。
そのうち、玄弥は何故か…酒を飲んでいる状態だけでなら風の呼吸を使えるまでになっていた。