第15章 無限列車
『実弥…愛してるよ…ずっとずっと…』
任務に出かけて行った桜雪は実弥に何となくそう言って出かけて行った。
なんだか…言わないといけないような気がしたから。
実弥は
『俺も桜雪を愛してる… 』
と少し戸惑いながら答えてくれた。
駅に向かって機関車に乗った。
『うまいっ!!』
と連呼しながら隣で弁当を食べている煉獄がいる。
『相変わらず…うるせえって…黙って食えや…』
桜雪は少しイラつきながら外の景色を見ていた。
『桜雪さん!!煉獄さんっ!!』
と炭治郎が桜雪と煉獄に近づいてくる。
『あ、炭治郎じゃん。あと善逸と伊之助も。一緒の任務か…お疲れ様。』
『おお!!竈門少年!!』
なんか色々と話していたが桜雪は不穏な空気と列車から聞こえる不思議な音が気になっていた。
『あの…この列車…おかしいです…』
炭治郎が匂いで気づいたのだろう。
突然、そんな事を言い出した。
『炭治郎も気づいた?そう…おかしい。炭治郎も杏寿郎もここにいて。』
桜雪はそう言うと座席から立ち上がって奥に向かって行った。