皆に溺愛されている件について 【ONEPIECE 短編集】
第23章 2日に1回 【トラファルガー・ロー】
「キャプテン〜?入りますよ?」
ドアをノックして返事を待たずにキャプテンの部屋に入る。
ロー「…」
「…キャプテン、もう休みましょう。約束の時間ですよ。」
ロー「……今日じゃねぇ。」
「今日ですよ。昨日徹夜してたでしょう。」
ロー「…」
「キャプテ……ロー?おいで?」
ロー「……チッ。」
舌打ちをした後に本を閉じて、私が横になっているベッドにローも体を寝かせた。
「…お疲れ様。」
ロー「……ん。」
帽子を外して、枕元に置く。
2日に1度の夜20時。ローと添い寝をする約束をしている。1年前から続いているこのお約束は私が提案したものだった。
*
「キャプテン。」
ロー「あ?」
「ちゃんと寝てるんですか?」
ロー「…あぁ…。」
「嘘ですよね。」
ロー「…別にいーだろ。誰に迷惑かけてるわけでも」
「かけてますよ!キャプテンが寝不足で丸1日寝てた時に敵襲が来てすっっごい不機嫌になってたじゃないですか!」
ロー「……覚えてねぇ。」
「絶対覚えてるじゃないですか!」