第4章 クロユリ *
「桃花、おはよ。沢山寝たんだね-!また大きくなったかな?」
両手をグーパーしながら言う五条先生。
それ、教師として大丈夫なの?
五条先生はこの二人の様子を当たり前のように接している。
と、いうことは...
「えっ?!あれ?!桜木?!何?!もしかして二人はそういう....?!」
だとしたら俺、伏黒の前で桜木にとんでもない事をしたんじゃ...?
まだ少ししか一緒に居ないけど、伏黒は桜木の事めちゃくちゃ大事にしてるのは伝わってた。
『....あ!虎杖くん!無事に学長との面談終わったんだね!入学おめでとう!お部屋隣なんだね!よろしくね!』
桜木が俺に気が付いて伏黒の後ろから顔を覗かせてにこりと笑った。
「あ...う、うん...よろしくな!」
桜木はこの間の事が無かったかのように振る舞ってくれている。
俺に気を遣ってくれているんだ。
申し訳なく思ってしまう。
タイミングを見付けていつかきちんと謝りたい。
そんな事を考えていれば
「はい!ご挨拶が済んだところで!明日はお出かけだよ!」
パンと両手を合わせて嬉しそうに言う五条先生。
「4人目の一年生を迎えに行きます!」