第3章 ひらひら
「お前に渡した箱にはネックレスとイヤリングがある。····そのイヤリングを俺が付けてもいいか?」
「はい!問題ありませんよ。」
鏡の前でお互いが向き合う。
俺は花嫁に芽生えた感情を隠してきたが、寄り添う事を教わった。
理想的な恋がしたかった。
でも花嫁には契を交わした
なら俺は
さらっ··。
「···っ」
「···その友人には続きがあるんだ」
「続き?」
チッ
「友人は夢で恋と結婚式を挙げた夢を見た」
チッ··。
「それは···素晴らしい夢ですね。」
カチャ··。
「そして、夢の中だけで良いから誓いのキスをした····夢だろうと···ーーーー」
····チュッ···。