第3章 ひらひら
こくり··こくり
「すぅ···すぅ···」
「····寝てる」
最近国木田さんも筆を取って書いてるらしい
内容は知らないが、でも
(凄いよな···。あっそう言えば前に頂いた箱開けてないな)
かららら
シュルッ··。
パカッ
シャラッ。
「わぁ···ネックレスにイヤリング···綺麗な青··」
思わず見惚れた。
きょろきょろ
(国木田さんが起きない内に)
たたた
ふっ
「·····ぅっ」
目を覚ます
ぷるぷる
(いかんいかん、うたた寝などはいけな····い)
その時俺は初めて芽生えた感情を認めた。
鏡に写る花嫁は嬉しそうにネックレスをしていた
がたん
びくっ
「えっ!?··国木田さん起きたんですか?」
ぐいっ
「きゃっ···!」
国木田さんの手に引かれ私は抱きしめられた。