第10章 貴方と私とあの人と??[杏寿郎➕宇髄]
ここはとある居酒屋の個室。ガヤガヤと賑わい周りの音が少し遠く聞こえる。
その中に1人の女性と2人の体格の良い男性が2人。
女性は肩上のボブに眉上で切り揃えられたグレージュカラーの可愛らしい女性だ。
男性の1人は焔色の髪を纏めて大きな目とハッキリとした顔立ちのイケメン。もうひと方は派手な髪色に派手なネイル、セクシー系の男性だった。
『なんで私は!ちょろいの?!もーやだー!!!』
ガンッ!とビールジョッキをテーブルに叩き置く
『おぅおぅ派手に荒れてんなぁ!今度は何に騙されたんだ?』
『憂グラスが割れるから気をつけるんだ、怪我をするだろ?それに宇髄もう見た感じ分かるだろ?』
『煉獄〜そりゃ分かるんだけど、憂の話もちゃんと聞いてやらないとな?ほれ派手に言ってみ?』
伏せていた顔をガバッとあげる憂
『先輩にいいなって思う人が居たの!その人と仲良かったし、優しくもしてくれてたの!!それで、その人が髪は短い方が好きって言ったから、伸ばしてた髪をバッサリ切ったのよ!!』
『確かにあんなに綺麗なロングだったのにな、勿体無いな!』
『それなのに!意を決して切ったのよ?!なのに、、、先輩から
長い髪が綺麗で似合っていたのに勿体無い事したね、
って言われたの!!可愛い似合う付き合おう位言ったってバチは当たらないと思わない?!天元‼︎』
『いやぁ、最後のは言わねぇだろぉ、また派手に勘違いして先走ったんだろ?今の髪も可愛いよ、大丈夫だ!安心しとけ、お前はどんな髪型も似合う!な!煉獄!』
『そうだな、そいつは見る目が無いな、こんなに可愛いのにな憂は俺と付き合うか?』
『おい!抜け駆けは禁止だろぉ!』
『それに!あの人男の人が好きだったんだって、気付いたの。だから私にはフランクに出来てたし、好みが短い髪って言ったの!女子の髪型じゃあ無いんだわ!!今更になって色々矛盾にも気付いた!あーー!!私ちょー恥ずかしい奴!!飲んで忘れるー!!!生おかわりぃー!!』
『今日は介護になるな、』
『派手に絡まれるな、…抜け駆けすんなよ煉獄。』
『憂が可愛くてな、致し方ない!努力はしよう!ハッハッハ!』
お酒と愚痴は止まる事を知らなかった。