第5章 朝の空は何色ですか?
ドクドクと未だナカで脈打つモノと
熱い体をぎゅっと抱き締める。
『(この瞬間が、本当幸せ。ずっと側に居させてください。)』
柱の妻として、この背中を押すのも癒すのも私の責務。
凄く怖いけど、強さも知っている。
彼は彼の責務を全うしているのだ。
だから神様。仏様。お義母様。どうか杏寿郎を護ってください。
『…憂、大丈夫だ。俺はお前達を残して死んだりしない。不安がるな。ほら、支度をして街へ出掛けよう。それともこのまま君を抱き潰してしまおうか?』
『///っ、出掛けますっ!せっかくの2人でのお出掛けなんだから///』
『ハハハっ!俺としては後者でも構わないのだがな!3人目でも作ろうか?』
『///もう、、早く着替えましょう。(こんなにナカに出されたら3人目だってすぐ出来ちゃうよ。)』
『よもや、よもやだ!兄妹は多い方がいい。大丈夫だ!甲斐性はあるからな!』
『〜〜〜///でも今日はダメです!私楽しみにしてたのに、』
『よもっ、すまない悪戯が過ぎたな、俺の為に綺麗に着飾ってくれないか?お姫様?』ちゅっ、
手の甲に口付けされ何かをての平に置かれた。
そこには焔の様な玉と紅梅色の玉が仲良く並んでいる簪だった。
『これ、どうしたの?』
『任務で出向いた街で見つけて、憂と俺の様だと思って買ってしまった!これを付けた君と歩きたい!』
『はい!喜んで///』
急いで支度をし鏡を見て首にある紅い花を隠す様に上の方だけ結い簪をさす。
くるっと周りおかしいところはないか確認する。
今日の着物は白地に裾へ向かい橙、紅、へと色が変わるものだった。紅梅色の花が咲き花弁が舞う。帯は紺色だ。
簪ともぴったりだった。
玄関へ向かうと紺色の着物と羽織を着た杏寿郎が待っていた。
『やはり、よく似合うな。綺麗だ。憂』
『杏寿郎も、格好いいです///』
今日の着物はどちらも前に出かけた際お互いに選んだ物で、
2人とも変に照れてしまった。
『行こうか、』
『うん!!』
2人で手を繋いで街へ行く。