第23章 藤の華に揺れる〜❶〜
葬儀には沢山の鬼殺隊士が訪問してくれた
とても慕われていた事が分かった。
懐妊している事を宇髄様と冨岡様に伝えたら
ビックリしていた。
何かあったら言うようにと言われた。
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そして桜の咲き始めに出産をした。
煉獄家では廊下で槇寿郎様がソワソワして、千寿郎君が産婆さんのお手伝いをした。祖父母も来てもらった。
長い時間掛かって私は双子を産んだ。
産声が屋敷を満たすと、みんなの表情が明るくなった。
元気になく姿を見て涙を流した。
『杏寿郎様、あなたにそっくりな男の子と私に似た女の子ですよ、』
〜お疲れ様、憂〜
『‼︎…ありがとうございます、』
部屋の中に春の温かい風が吹き込んだ。
きっと貴方はずっと見守っていてくれるのですね、
藤の華の形をしたガラス細工がキラキラと揺れ動いた。
藤の華に揺れる〜完〜