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貴方の色に染めて[鬼滅]

第21章 吾輩は猫である。名前はマシロ


朝の日差しで目が覚める、クァァッと欠伸をして身体を伸ばす。
隣で寝ている女の子は私が抜け出たところをポフポフしている。

ニャア〜と鳴けば、手が伸びて来て私の頭を撫でる

人間はガッコウと言う所に行かないといけないらしい。
人を沢山詰め込んだ箱だと野良に聞いた事がある。

『マシロ〜ご飯だよー』
カラカラと可愛らしいお皿に盛られたご飯、女の子のご飯は足りるのかってぐらい草ばっかりで仕方ないので私のカリカリを少し分けてあげよう器用に前脚で引っ掛けて取りだし、
女の子の脚をポンと触る。

『毎朝くれるの?どうして?私食べられないからいいよ?可愛いこね』
カシャっと写真を撮られる。
まぁ、要らないのも分かるけどアンタに倒れられるとひとりぼっちになるじゃない?
私ももう歳だから何年居られるか分からないし、お互い長生きしないとね。

外から声がする。
『おはようございます!今日もいい天気ですね!』
『杏寿郎くんは元気ね〜、』

ご近所さんと隣の杏寿郎か、窓際で毛繕いをしながら声を聞いていた。
お腹も綺麗に〜、
ふと陰ったと思い窓を見ると大きな赫い目があった

シャー!!っと本能的に反応した後に杏寿郎だと気付いた。

『驚かせてしまったな、マシロすまないな、』

本当よ!小さな心臓がバクバクしちゃったじゃない。

ぷいっとそっぽ向き丸くなる。

『?杏寿郎そこで何してるの?』
ドアを開けると杏寿郎は中に入ってくる
『朝のランニングの帰りだ!マシロを驚かしてしまい拗ねられてしまった!』

『杏寿郎もの音しないから、喋ってないと気付かないのよね、野性の動物以上に動物ね、』

水を手渡すとぐいっと飲み干す。

『ははっ!手厳しいな!憂おいで、』

『朝からはしないからね、』

『キスだけもか??ダメか?』

おねだりの呼吸を使うのはズルい、
『キスはいいけどエッチはダメ、だからね?』
そっと近づくと目を閉じる


はぁあ、また始まった。私がここにいる事忘れてイチャイチャしてくれちゃって、まぁ、幸せそうならいいんだけどさ。

私はあんまり杏寿郎が得意では無かった。
撫でる手つきが、にゃんとも、、テクニシャンだった。
だから杏寿郎の手によってグダグダにされるのが不本意だったから
ゴロゴロと鳴いてしまうのもお腹を見せてしまうのも気持ち良くするあの手が悪い!

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