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貴方の色に染めて[鬼滅]

第18章 アナタの心を知りたくて


ギシギシとスプリングの軋む音、パンパンと肌と肌がぶつかる音と
喘ぎ声と水音が部屋を満たしていた。

『っあ!激しくしちゃ、だめぇっ!あぁぁ!』

『くっ、憂、締め付けたら、出てしまうっ、くっ、』

『っいっしょ、イこ?っあぁっ!』

ドクンとゴム越しに出されるとぎゅっと抱きしめられる、
身体に乗る彼の体重が心地良くこのままでいたくなる。

『っ、キスマークはダメだって、いつ水着着るか分からないんだから、』
首に噛みつこうとした杏寿郎の肩を押す。

『すまない、つい齧りたくなる。ここなら大丈夫か?』

脚の付け根に手を滑らせる。

『ん、ダメって言っても聞かないクセに、』


杏寿郎は独占欲が強い。
それは嬉しい事でもあるが、自分の事にはびっくりするほど疎い。
と言うより、気にしていない。

私は、モデルと言う立場上、恋人とのスキャンダルはNGだが、
同級生の杏寿郎とは学生時代からの付き合いで、
高校卒業と同時に同棲した。

両家ともに仲が良く特に反対する理由が無かったそうだ。
パパの所有のマンションだけあり警備も万全。
そもそも杏寿郎がいさえすれば、泥棒なんて返討ちなんだと思う。


『ねぇ?新入生はどう?可愛い子居た??』
『みんな可愛い生徒達だぞ?』
『んー、そうなんだけど、杏寿郎先生がカッコいいから憂ちゃんは心配なんです。言わせないでください。』
『こんな可愛い恋人が居るのに、目移りなどする訳ないだろう?』
『知ってるけど、たまに不安になる』
『そんな事を言ったら、俺はカメラマンや相手役の男にも嫉妬しなければならないな、憂を閉じ込めた方が安心だ。』

抱きしめあいベッドでゴロゴロする。
腹筋を撫でたり腕の筋肉を触ったりしている。
『憂はそれ好きだな。』
『自分に無い物だし、それに杏寿郎の身体だからかな?触りたくなる。』
うとうとしながら、答える。
『そうか、なら堪能してくれ、』
ぎゅっと抱きしめ眠りにつく。
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