第15章 獅子と猫の鬼ごっこ[お付き合い前]
『よもや、君に呼ばれるだけで心が落ち着かんな///』
杏寿郎さんは少し頬を染めて何処かを見ている。
『杏寿郎さん、お慕いしています。』
きゅっと手を握る。
『(よもや、よもやだ。たった1人の女性にここまで乱されるとは.鍛錬が足りんな、)憂』
『はい、っ!!』
ちゅ、綺麗な顔が離れて行く。
ぶわっと赤く染まる頬を杏寿郎さんは満足そうに見下ろしている。
『真っ赤だな、これからは遠慮なくいかせてもらうかな!覚悟しておく様に』
『ぃっ!今まで遠慮していたの?あれで?』
『俺の情熱の半分も伝えて無いからな!』
はっはっは!と笑っている、私はもしかして大変な人に目をつけられたのではと思ったのだった。