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モストロ海底譚【ツイステ】

第1章 強制ビギニング!





袋とじ































●翌日の夜
〜エリー、アズール、ジェイド、フロイド〜



『ってわけで、夜眠れないので大きいクローゼットを配給願います。何なら棺桶でも良いよ。あの中でも寝れるの実証済みだし』

「あぁ そうでした。あなた、普通のベットでは休めないんでしたね。これは失礼を。失念していました。すぐに特注クローゼットを用意しま」

「あー。オレなんか、めちゃくちゃ暴れたい気分。もし でけぇクローゼットとか見たら多分、大量にヒト殺しちゃう」

「あぁ。僕も不思議と、そんなフロイドを止めようという意思が一向に湧いてきません。特注クローゼットさえこの寮に持ち込まれなければ、ある程度の手綱は握る所存なのですが」

「……せん」

『用意しません!?っていうか二人はクローゼットにどんな恨みが!?
ちょっとアズール、ほんと困るんだけど』

「大体、借金のある身の上で特注品や、学園の式典で使われるような特別な棺桶を配給しろだなんて贅沢です!」

『あ、駄目だ。これ本当に貰えないやつだ』

「ま、まぁしかし。眠れないというのは不憫ではありますので、あなたが、どうしてもと言うなら…夜、話し相手になって差し上げても良」

「やりぃ!クローゼット回避ー!」

「フロイド。喜んでいるところ申し訳ありませんが、今夜は譲りませんよ?」


この直後、リーチ兄弟の間で取り決めが成された。それは、月 水 金はフロイド。火 木 土はジェイド。そして日曜日はジャンケン。
無論アズールには秘密裏で、この条約は締結されたのだった。
それをまだ知らないエリーは、今夜からどうやって安眠を確保したものか真剣に考えていた。

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