第5章 肆 最終選別
「わあぁぁ!!!!…あれ……」
何が起きたか分からなかった
いきなり襲い掛かってきた鬼に全身が固まり何も出来なかった
俺は地面に倒され、喰われる…と思っていた
鬼の首は俺の真横に落ちていた
「ひっ!」
怖くてその場から起き上がると目の前に白い羽織に小さな天狗のお面を付けた女がいた
『大丈夫…?』
腰が抜け倒れている俺に手を差し出してくれた
今しがた鬼を斬ったとは思えない程涼しい顔をしていた
『そんな弱腰じゃまた狙われてしまう、鬼殺隊に入りたいんでしょ?』
立ち上がると俺より上背も低く、年齢は四、五程下だろう、助けてもらった自分が情けなくなった
「そうだよな。ありがとう、助かったよ」
『感謝の言葉は生き残ってからにして』
そう言うと彼女は踵を返した
「待ってくれ!俺は後藤、君の名前を教えてくれ」
『……』
そう言っては去っていった