第11章 竈門炭治郎
善:「なぁ、炭治郎」
炭:「なんだ?善逸」
善:「なんで、さんは俺が何も話してないのに、あんなに俺が欲しい言葉をくれたんだろう。」
炭:「俺にもよく分からないけど…さんから慰めや偽りの匂いはしなかった。本当に心から思っていってくれてる言葉だった。」
善:「うん。炭治郎に負けないくらい、あの人からは優しい音がしてた。」
それから少し鬼の動きが活発になり、蝶屋敷も前より忙しくなっていた。
:「はい、3人とも順調に回復してきてるわね。全快にはまだかかるけど。」
炭:「ありがとうございます!さんのおかげです!」
善:「さぁぁぁん、あの薬まだ飲まなきゃだめなのぉぉぉ?」
伊:「おい、子!俺と手合わせしようぜ!」
胡:「善逸くんは薬はまだ飲まなきゃいけませんし、さんは鬼殺隊士ではないので手合わせはできませんよ、伊之助くん。さん、遊さんが来てくれました。」
:「遊、わざわざありがとう。でも、病院のこと、よかったの?」
遊:「あぁ、いいんだよ。鬼殺隊の話を聞いた時から、ずっと少しでも役に立ちたいと思ってたんだ。今それを実現できて嬉しいよ。」
遊は忙しくなった鬼殺隊を手伝うため、親から受け継いだ病院を閉めて、たちのいる街に引っ越してきたのだ。
善:「男前な顔してあんなこと言えるなんて。一体なんなのよ。あの男。」
伊:「お前、弱そうだな。」
炭:「こら、善逸、伊之助。初めまして、俺は竈門炭治郎と言います。」
遊:「あはは、初めまして、俺はの幼馴染で同じく医者の神野藤遊です。これから君たちの診察をすることがあるかもしれないからよろしくね。」
善:「あの顔で医者なの!?なんなのもう!?俺はさんかしのぶさんの診察じゃないと受けない!」
遊:「早速断られてしまったよ」
苦笑いしながらの方を見た。
:「なるべくは私が見るけど、どうしても来れない時は遊に頼むから、大人しく診察を受けてね?」
1人は快く返事をし、2人は渋々返事をすると、と遊は部屋を出て行った。