第9章 父親
次の日、産屋敷邸に診察を兼ねて相談に来ていた。怜は蝶屋敷に手伝いに行っている。
産:「なるほど、それで1人で南の方に行きたいと。」
:「はい。1人で行動しても大丈夫でしょうか?病の方は薬で抑えられてはいますが、確実に進んでいるので、引き続き薬を飲んでください。」
産:「あの薬はよく効くね。ありがとう。恐らく鬼舞辻はまだの存在に気づいてはいない。だから1人で行ってもいいよ。ただ、鎹鴉を連れて行ってくれるかい?何かあった際、杏寿郎や柱の誰かを駆け付けさせることができるからね。」
:「杏寿郎さん達についている話す鴉ですか?」
産:「あぁ、どうかな?」
:「分かりました。ありがとうございます。」
産:「時間が許す限り、調べておいで。父との蟠りがなくなることを願っているよ。」
は産屋敷から鎹鴉を預かり、3日後にはここを発つことを決めた。
3日後の朝
:「では行ってきます、怜、蝶屋敷と千寿郎くんの手伝いよろしくね。」
怜:「はい!先生もお父上のこと、何か分かるといいですね。」
千:「行ってらっしゃいませ!どうか、お気をつけてくださいね。」
:「ありがとう、2人とも。」
杏:「何度も言うが、日が落ちたら外には決して出るな!少しでも異変があったならすぐに鎹鴉を飛ばせ!いいな!」
:「分かりましたよ、杏寿郎さん」
杏寿郎があまりに何度も言ってくるので苦笑いだった。
そしてようやくは煉獄邸を出発した。