第5章 再会
遊:「千寿郎くんは本が好きなんだろ?それに怜ちゃんも、医学者を読んでもっと知識を深めればと一緒にいられる時間も増えると思うんだ。だから後で書庫を案内するよ。」
「「やったぁ!」」
:「ありがとう、遊。」
遊:「いいんだよそれくらい。」
夕食を食べ終えると3人は書庫へ行った。
遊:「ここにある本は何でも好きなの読んでいいよ。」
千:「こんなにたくさんの本見たことありません!ありがとうございます!遊さん!」
怜:「わぁ、医学書もたくさんある…」
遊:「僕や、はここにある医学書のことはほとんど頭に入ってるんだ。怜ちゃんもそれができたら確実にに一歩近づける。」
怜:「私、頑張ります!」
残された2人は
:「杏寿郎さん、何処か具合でも悪いのですか?」
杏:「む?そんなことはない!なぜだ!」
:「さっきから一言も話さないので、どこが具合が悪いのかと…それか何か心配事でもありました?」
杏:「いや!何もない!心配させてしまったようだな!少し瞑想をしてくる!」
そういうと、杏寿郎は居間から出て行った。
千寿郎と怜は本を読み耽り、杏寿郎が瞑想している頃、と遊は縁側に話をしていた。いや、縁側にいたに遊が話しかけてきた、が正しい。
遊:「どうしたんだ?こんなところに1人でいて」
:「遊、この町でいろんなことがあったなと思って。」
遊:「そうだな…。にとって、この町で経験したことはほとんどが辛いことだったろう。」
:「そうね…。」
いつもの微笑みではなく、少し寂しそうな顔だった。
遊:「、余計なお世話かもしれないけど、やっぱり親父さんに会ってきた方がいいと思う。明日にでも会いに行ってきなよ。」
:「妻や息子が死んでもなんとも思わない人よ?今更私の心配なんてしてるはずない。」
遊:「きっと何か誤解しているだけだ。お互いにたった1人の家族だろ?手遅れになる前に誤解を解いた方がいい。」