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優しさに溢れた君は…[鬼滅の刃/煉獄落ち]

第5章 再会


4人はカステラを食べたあと、老婦人に場所を移動することを伝えた。

老:「そう、最後まで面倒見てくれてありがたいわ。あなたは本当に良いお医者さんね。」

:「私は今回あまり関わっていません。お礼ならこの子に。ずっと側で見ていたのは彼女ですから。」

はそっと怜の肩を抱いた。

老:「そうね、お嬢ちゃん、私の看病をしてくれてありがとう。あと坊やの作るご飯も怪我人のご飯とは思えないほど美味しかったわ。ありがとう。」

怜:「いえ、それが私の仕事ですから。」

千:「そう言ってもらえて良かったです!」

老:「そして、ここはあなたのお屋敷なのでしょう?こんな老人を置いてくれてありがとう。」

杏:「怪我をしていたんだ!そんなのは当然のことだ!」

老:「最後に少しわがままを言ってもいいかしら?」

:「なんでしょうか?」

老:「私を助けてくれた方の親族にご挨拶したいの。移動する前に寄っては貰えないかしら?」

:「分かりました。その際おばあさんの家にも寄って、必要なものをとってきましょう。」

老:「ありがとう。」







それから3日経ち、遂に移動する日となった。
杏寿郎が老婦人をおぶり、5人は街へと行き、あの若い女性のところへ向かった。

女性の家の前に着くと、老婦人は杏寿郎の背から降りて扉を叩いた。

老:「ごめんください。ご主人に助けていただいた。○○です。」

暫くすると扉が開いた。

女:「はい。あっ…あなたは…」

老:「こんな老人のために、まだ未来があったご主人が犠牲になったこと、大変申し訳なく思っております。本当にすみません。」

女:「彼のこと可哀想な風に言わないでください。彼は人のために立派に死んでいった。申し訳ないではなく、ありがたいと思っていただきたい。主人の分も長生きしてください。天寿を全うしてください。」

老婦人は泣きながら感謝の言葉を述べた。その言葉を聞いた女性もまた泣いていた。




女性の家に寄り、最後に必要な荷物をまとめると、5人はタクシーに乗って遊の病院へと向かった。
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