第6章 呪術廻戦 夏油 僕らの想い人
呪術廻戦 夏油傑
学生時代の初恋を題材に短編。
『僕らの想い人』
僕らはずっと一緒だった。
悟も僕も彼女に夢中だった。
彼女の名前は夢野瀬名(ユメノセナ)
瀬名の能力は夢の中で発揮される。
対象者の夢の中に入り込んで意識を支配する。
だから生身の体が無防備にならないように警護するのが僕らの仕事でもあった。
僕らは呪術高専で一緒に学んだ、同期生。
「瀬名ー、傑ー、早く来いって!」
「悟、早すぎだよー。きゃっ?傑?」
颯爽と駆けていく悟に追い付くため、必死に走っていたら、傑が私を担いでお得意の呪霊操術で疾走する。
「瀬名。ちょっとだけ我慢だよ」