第5章 コラボ企画 鬼滅夢 『泡沫に蓮の華』
「ぅ~、ずるいです。巌勝様……///」
「は?」
「格好良すぎです……///」
両手で瞳を覆う那岐。
「………あまり、煽ってくれるな」
「へ?」
那岐の右手を掴み、巌勝は自分の胸板を触らせる。
「緊張しているのはそなただけではない。俺も一緒だ……」
「///////」
恥ずかしさと緊張でどうにかなってしまいそうなのに、不思議と怖くない。
この人が私を怖がらせないようにしてくれている。
それが嬉しかった。
けれど、巌勝が着物を脱いだことで彼の股間が盛り上がっていることに気付く。
褌越しであの大きさ………///
巌勝も那岐の視線に気付いたようだった。
「怖いか?」
「少し……///」
「そうか。無理強いするつもりはない。そなたが……」
「いいえ。無理などしていません……確かに昼間の件で殿方を警戒するつもりでいました。でも……貴方は違う。貴方だから私もその……///」
すっ。
那岐の目尻に伝わった涙を巌勝が拭う。
「巌勝様?」