第14章 貴方と共に$(煉獄裏夢)
ガラッ。
急に浴室の引き戸が開き、腰にタオルを巻いた煉獄が現れた。
「……杏寿郎様?」
まさかここで新婚初夜ですか?
思わず身構えそうになってしまう。
「む?那岐入っていたのか」
「あ、はい…///」
この様子では故意では無いのであろうが、どうやって顔を見たら良いのやらと那岐は思案した。
「ゆっくり浸かるといい。俺はまた後で来るから…」
「いいえ、そんな!私が出ますから!杏寿郎様はゆっくり、ハクシュン!」
「はは。まったく…このままでは体が冷えてしまう。湯に浸かろう」
「はい…///」
タオルがこれほど重要になるとは思っていなかった。
柱達が雑魚寝している今の状況下で何かあっても困るので、体に巻いていて良かった。