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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第14章 貴方と共に$(煉獄裏夢)


藤の花の屋敷で炎柱が休養との知らせを受け、出向いた那岐だったが、杏寿郎は目立った外傷はなく、物思いに耽っているようだ。


「杏寿郎様、どうされましたか?」

「ああ、藤姫殿。なに、少しな」

「?」



小首を傾げる那岐の髪を煉獄が優しく撫でる。

されるがままになっていると、煉獄が口を開いた。



「やはり、那岐と呼んでも良いか?」

「構いませんが、何か心境の変化でも?」

「ああ、君を正式に家に迎えたい」

「………杏寿郎様、何か長患いにでもかかりましたか?」

「そうではない…」

「では、何故…?」



ぎゅっと抱き締められたかと思うと耳許で囁かれる。



「本当に、分からないか?」



その声音にどきりとする。


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