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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第12章 空蝉の頃$(不死川&煉獄裏)


「馬鹿か、違いないな!」

「杏寿郎様、私を幸せにして下さいますか?」

「ああ、約束しよう」



二人で手を繋ぐ。



「そう言えば、前に胡蝶様と何をされていたのです?」

「む?いつのことだ?」

「覚えてらっしゃらないのですか?この間の彼岸、カナエ様の命日に…」

「胡蝶…ああ、他愛ない世間話だ」

「世間話で肩を抱くんですか?杏寿郎様は…」


分かっている、彼は優しいから、しのぶの気持ちに寄り添ってやったことくらい。


「む?藤姫殿…」

「もう、姫はやめて下さいまし?」



これは私の小さな嫉妬。



「では、何と?」

「那岐ですよ」



だからせめて、名前くらいは呼んで欲しい。



「じゃあ、那岐。改めて、俺の伴侶になってくれ!」



いつものはきはきとした声で求婚されたため、少しだけ周りの視線が気になったが、嬉しさで私も頬が熱くなる。



「………はい///」

「やっと夫婦になれたな…もう離さないから、覚悟してくれ」

「杏寿郎様」

「ん?」

「私を娶ったからには長生きして下さいね?」

「ああ」


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