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少年誌系ごちゃ混ぜ短編 R18

第12章 空蝉の頃$(不死川&煉獄裏)


「はい?」

「俺は君を貰い受ける件、諦めてはいないからな」

「ですが、私では子が…」


鬼が嫁いだとなれば、煉獄家の家名に泥を塗ることになるだろう。


「何、心配は無用だ。千寿郎もいるのだから、子孫云々は任せることも可能だ!」

「でも…」

「聞いてくれ、藤姫殿。女手が居なくて困っているんだ。母上が亡くなってから男衆だけが残された家では…」

「それは私でなくとも…」

「いいや、ダメだ!君ほど要領の良い女性はいないし…ああ、別に君をあてにしてるとかではなくて…その……」

「ふふ…」



黙って聞いていた那岐が小さく笑う。



「藤姫殿?」

「必死過ぎますよ、杏寿郎様」



クスクスと笑う那岐を見て、煉獄も笑う。



「ははは」

「……私を選んで後悔しませんか?」

「言っただろう?君を嫁に貰うと」

「……馬鹿ですね、杏寿郎様」

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