第12章 空蝉の頃$(不死川&煉獄裏)
$$$↓ここから不死川裏。切なめ。
何でも許せる人だけ、ご入室を。
口付けをされたまま押し倒され、やわやわと胸を揉まれた。
「今だけ、血鬼術…使いますか…?」
今ならカナエになってもいいと思った。
彼の心の穴を埋められるならそれで良いと。
「したら…戻れなく…なんだろ…」
ちゅっと啄(ついば)むような口付けが、まるで雨の様に降り注ぐ。
ただ一つ、首筋だけはヒリと灼けつくような痕を残して。
胸への愛撫もいつもの荒々しさはなく、壊れ物を扱うように優しくされて。