第9章 手に入らずとも (宇髄裏夢)
頼みをきく↓
「はぁ…」
「助かる。やっぱお前に相談して良かったぜ」
ニヤッと口角を上げる宇髄。
「まだやるとは…」
「そう言うなって、な?」
「はぁ、分かりましたよ…」
やっぱ、困った時の藤の花の屋敷だな。
「宇髄様、今都合が良いとか思いませんでした?」
ドキッ。
「何言ってんだ?」
「まぁ、別に構いませんが…」
この間も御館様の所で御子息に見学されたし……
「全く…」
「ん?」
悪びれのない笑顔に毒気を抜かれる。
「今回だけですからね?」
「勿論」
仕方がないと腹をくくって那岐は改めて宇髄に向き直った。
「ボロが出ないように大まかな設定だけ決めましょうか…」
「とりあえず四番目の嫁は決定な」
「……そうですね。それはそれとして、宇髄様。お父様はいつ来られるんですか?」
「………」
「その反応は今夜ですね」
「何で分かんだよ!?」
「目が泳いでましたよ?」
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